学生の頃、構内でサークルの同期とばったり会った時
「あれ、行った?」と開口一番に言われた。
「あれって、なぁに?」と聞いたら
「桜桃忌」と言われて、「なにそれ?」と私。
「太宰治を偲ぶ日だよ」という流れで
初めて「桜桃忌」というものを知った。
三鷹は、太宰治が晩年、玉川上水にとびこむまで
住んでいてお墓もあるし、太宰ファンには聖地らしい。
一度、桜桃忌というものに行ってみようと思ってたけれど
未だに行ったことがない。
ランニングがてら、ひとり桜桃忌をしてみることにした。
もうじき撤去されるという跨線橋。
お墓がある禅林寺。
太宰治文学サロン。
玉鹿石(太宰治入水の地)。
お墓もサロンも朝早すぎて入れなかったけど
なかなかいいランニングコースになった。
学生の頃は、アンチ太宰で、
グズグズした感じが嫌いだったけど
大人になって読み直したら、
文章がすごくチャーミングでびっくりして
ファンになる気持ちがなんとなくわかるなぁと思った。
38歳で亡くなるなんてもったいなかったな。
年をとってからの作品も読んで見たかった・・・。