思いがけず、
秋山さやかさんから展覧会のチケットが届いた。
秋山さんは布に写した地図に自分がたどった道を
刺繍していくというスタイルの作家さん。
ミロンミロンを始めた頃、たまたまご縁で、
彼女の作品の土台の布を正方形に縫ったことが何度かある。
布ってそもそも歪んでいることが多いので、
意外と難しかったのを覚えている。
その秋山さんが参加している展覧会『街の記憶』が
観音崎にある横須賀美術館でやっているという。
最終日になんとかすべりこめた。
ここは好きで何度も来ているので、
いつもと違うルートで行ってみることにした。
通常は浦賀駅からバスだけど、今回は
ひとつ手前の馬堀海岸駅で降りて海沿いをブラブラ歩く。
こんなところを歩いている人は一人もいない。
車が横をびゅんびゅん通り過ぎていく。
ちょっとシャビーな景観が私好みでなんだか楽しい〜。
漁港そばでは昆布や干物が売っていた。
途中、磯で海にちょっとだけ入ってみたり、
寄り道しながら1時間半ほどで美術館に到着。
とりあえず腹ごしらえをしてから展覧会を見た。
東松照明、浜口タカシ の戦後の横須賀を写した白黒写真が印象的。
秋山さんの作品も、私がちょうど歩いたところが刺繍されていて
同じ道を歩いたんだなぁとしみじみ見入ってしまった。
帰りも馬堀海岸駅まで行きとは違う道でついつい歩いてしまいヘトヘトになった。
こんな非生産的なルートは一人旅ならではかもしれないなぁ。
秋山さんなら作品に出来ちゃうんだろうけど・・・。
ミロンミロンのHPはこちら>>>
http://www.millonmillon.com/